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-LIVE PAINTING Showcase- “bLack EYE” vol.04

DATE:  2012/07/21(Sat)
入場料:  DOOR2,000(+1D500) ADV.1,500(+1D)    Open:  18:30
produced by BAKIBAKI × 沖冲.

 

 

 

PROGRAM

◆LIVE ( 45min. ×2 )
BAKIBAKI side Yohei Takahashi /paint × VJ KIM & DJ 蜻蛉

沖冲. side エグチソラ /paint × 坂口光央/music
◆TALK Guest 黒瀬陽平 (CHAOS*LOUNGE) / BAKIBAKI / 沖冲.
◆halftime show 鬼籍
◆USTsupport yealo!

ABOUT

「踊りだす、絵画」
”bLack EYE”は、背景の異なる二人のプロデューサーそれぞれがセレクトしたペインター×ミュージシャンによる、一本45分間のセッションライブ・ショウケースイベントです。
ライブペインティングの「ライブ」性に重点的にスポットライトを照らし、ライブペインティングの再解釈と深化の可能性を探る試みです。

 

PRODUCER INFO.


Ustream & Archive
live painter info.
BAKIBAKI side


Yohei Takahashi (CURICOPO)

都内を中心に各種エキシビションへの参加及びライブペインティングパフォーマンスを行う。
アートチームCURICOPO(クリコーポ)所属。

BAKIBAKI’s EYE

クリエイター集団”クリコーポ”に所属してる高橋洋平くんは、礼儀正しく無口、かつ謎な存在である。ただ描いてる時の姿勢や、繊細なブラシストロークには、言葉を介さずとも共感できる独特のムードがある。Ancient FutureでASAKOリミックスをオファーした縁で繋がり、レイクタウン”STREET ACTION”のSILVER CLASSではYUSEIくんとのタッグで見事優勝を果たしたり、10年代のライブペインティングシーンの東の実力者の一人であることは間違い無いようだ。今回の音と映像とのセッションは初めて体験するのだが、オーディエンスの一人として次世代のライブペインティングの息吹をこの目で感じたいと思います。

 

 

沖冲.side


エグチソラ

1985年大阪生まれ。2005年頃より活動を始め 現在、大阪を拠点に制作を行っている。その作品のスタイルは、10代から続けるドローイングを核に、線とそこから生まれる空間のビジュアルを追及している。2012年からは、カッティングシートや写真を使用し、新たな作品の可能性を模索している。

沖冲.’s EYE

沖冲.サイドからの刺客は大阪のアーティスト、エグチソラ。描きの快楽に従順なその気持ちのよいドローイング・ラインには、彼の幼少期よりのガラクタの記憶が宿っている。様々な影響の中からモノにした独自のポップネスは、手練れた即興性とユーモラスなフォームという、ライブペインティングに高相性な魅力をすでに兼ね備えているので、今回の超絶技巧キーボーディスト、坂口光央との即興セッションは、とてもキモチいいやりとりになるとおおいに期待したい。


Ustream
ライブ配信 by Yealo!


Broadcasting live with Ustream

裏舞台 解説ライブ配信 by BAKIBAKI & 沖冲.


Live streaming by Ustream

 
※下記2つの配信を同画面にて閲覧できます。 

Yohei Takahashi WORKS
エグチソラ WORKS

 
 
 
 
 

MEDIA
PAINT : NOVOL / SOUND : DJ DUCT

vol.02 BAKIBAKI. side

LIVEPAINT SHOWCASE “bLack EYE” vol.2 NOVOL & DJ DUCT from YEALO! on Vimeo.


PAINT: NANOOK / SOUND:YASUYUKI TAKAHASHI

vol.02 okichu. side

LIVEPAINT SHOWCASE “bLack EYE” vol.2 NANOOK & YASUYUKI TAKAHASHI from YEALO! on Vimeo.


PAINT: ICHASU × SOUND: 1869

vol.01 okichu. side

Untitled from YEALO! on Vimeo.


PAINT: HOUXO QUE × SOUND: LEO SATO

vol.01 BAKIBAKI side

Untitled from YEALO! on Vimeo.



movie by YEALO!

STATEMENT

かつて絵画とは、時をフリーズさせ完成されたピースを壁に掛け、鑑賞者はその完結した存在から一方的に
作家の込めたメッセージや社会的テーマを読み解くものであった。
それ故に絵画とは、時とともに歴史に組み込まれ、時が過ぎればそれはかつてあった「当時」を再生する装置としてのみ機能した。
つまり絵画とは、アーティストの手によって描き上げられたその瞬間から過去になった。

ここに二人の絵描きがいる。

ライブペインティングデュオ“DOPPEL”においてそのキャリアをスタートし、パーティシーンにおいて場のバイヴスから得たインスピレーションを画面に定着させる
ライブペインティングを主戦場に、鑑賞者との相互作用の中で様々なスタイルを生み出す絵描き、山尾光平。

無意識に描き出すドローイングを起点に、ファンタジックなペイント、マンガ、キャラクターなどを制作する傍ら、アートスペース“mograg garage”の
ディレクション、アート本制作、トークショーなど直感とアイデアの赴くがまま、様々な提案を発信する絵描き、沖冲.。

このまったく遍歴も作風も異なる二人は、『絵画の可能性』という共通の問題意識へのアンサーとして00年代に異なる二つのパーティを立ち上げた。

山尾光平は『視覚韻/EyeRhyme』を立ち上げ、全国各地で展開しながら、同時多発的に各地で胎動しはじめたライブペイントアーティストたちと独自の
ネットワークを構築し、ライブペインティングシーンという新たな定義を確立する立役者の一人となる。
そこで交わされるコミュニケーションはクラブシーン、グラフィティシーンを巻き込み、自己のアピールやペインティングをショウアップする手段として各人が生み
出したオリジナルのスタイルを、時にぶつけ合い、時に融合するといった形態で、観る者にも分かりやすくエキサイティングなペイントの興奮を伝えていた。

一方、沖冲.は「視聴覚醒室」をテーマに、おもに関西のオリジナリティ溢れるバンドとともにライブドローイングパーティ『bLack 2 bLack』を立ち上げる。
そこでは視覚的なドライブ感を高めるために、複数の絵描きが決められたタイムテーブルに従い交互に絵を描き重ねるというルールを設定し、
部分的に構築されていくドローイングの浸食と破壊を物語的に演出しつつ、一つのカオティックな画面を描き出すことで、時間芸術である音楽との
埋めがたいタイムラグの克服を目指し、絵と音をいかにして同じステージに乗せるか、という実験を繰り返した。

この二つのパーティをオーガナイズいていた山尾光平と沖冲.がお互いのパーティの頭の文字を冠し2012年『bLack EYE』という新たな企画を立ち上げる。
テーマは「Live Painting Showcase」。この企画において我々は、一部その界隈では定着しつつあるライブペイントというエンターテイメントを、より広く一般に提案していきたいと考えている。本企画は毎回、二人が個別にセレクトしたアーティスト×ミュージシャンのタッグによる45分間のライブショウケースによって、絵と音楽の相互作用、
ショウアップされたスキル、アーティストの個性豊かなスタイル、観客の目の前で作品を制作していく描き進め方とハプニングなどといった、ライブペイントによってより際立つ絵画の楽しみ方の一側面をクローズアップし、新たな絵画の鑑賞方法の眼を開くきっかけになればと期待している。
また、参加していただくアーティストにとっても、セレクター二人のトライブの違いが新たな異文化交流を生む場となり、また、ライブペイントにおいて自分がどのような勝負を仕掛けるかといったような、普段の制作では発見することのない新たな可能性を見いだす体験となれば言うことはない。

単一の意味しか持たない文字という記号を組み合わせ、紙に現すことで無限の物語を表現することを日本人は「活字」と呼ぶように、
頭の中のイメージを線や色が有機的に絡まりあうことで絵画が生まれるその瞬間の「活画-ライブペイント-」によってプリミティブな絵画の驚きと喜びを
呼び覚まし、それをさらにショウにまで押し上げることによって巻き起こる絵画を中心としたコミュニケーションの有り様は、かつてあった絵画のそれとはまったく異なる魅力を発光させることだろう。

太古より聖書が唱われはじめたようにそろそろ絵画も踊り出さなければならない。
さあ、ここからはじめよう。
ライブペインティングは観る者の『絵画の可能性』を広げる扉なのだから。